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氷砂糖溶けゆくかたちを確かめてすべてあなたのせいだと思う
上田茜 (『京大短歌』 12号)
一読、美しい相聞歌だと感じた。

解釈を迷う部分は殆どない。
氷砂糖を、そのかたちを確かめるように口の中で転がしている内、
不意に心に満ちる思い――“すべてあなたのせい”。
それは非難というのではなくむしろ密やかな睦言のようで、
舌の上で溶けてゆく氷砂糖よりもきっと、もっとずっと甘いだろう。
そして確信にも近い強さで、鋭くしかし静かに心の深くまで切り込んでくるのだ。
まるでこの歌の内容がそうであるのと同じように。

本当に、とてもうつくしい恋のうただと思う。
評:生駒圭子 (2003/07/01)

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