歌会の記録:2023年11月19日(日)
歌会コメント
ゲストに京大短歌出身の安田茜さん、阿波野巧也さんをお迎えして歌会を行いました。会員11名が参加し、全ての歌に丁寧な批評をしていただけました。ご飯会ではお二人が在籍されていた頃の貴重なお話も伺うことができ、大変勉強になる会となりました。
ゲストの阿波野さん・安田さん、遠方からお越しいただきありがとうございました!
ゲストの阿波野さん・安田さん、遠方からお越しいただきありがとうございました!
詠草
停まってるときにしか見たことがないフードトラック 春は別れの季節?/阿波野巧也
助け船に石を、わたしには言葉を、寒い夜には床に素足を/安田茜
灰色の光のなかで髪を梳けば身体(からだ)は立体感を失う/船田愛子
禽獣の足音とだえがちになりもういないひとを呼ぶ母の声/佐々木葉
西口の開発がまだ終わらない街の誰かの歯が生えそろう/豆川はつみ
泣きながら玉ねぎ切れば玉ねぎで泣いたみたいに見えて 冬晴れ/三上麦
Are We the World? -Yes, We Are the World.(常に傾いている)/千百十番
革椅子に喪服を脱がず沈みこむ黒と黒との境がとける/森井翔太
傘を地に触れさせたまま歩き出し手のひらで知る芝のやさしさ/小池ひろみ
助け船に石を、わたしには言葉を、寒い夜には床に素足を/安田茜
灰色の光のなかで髪を梳けば身体(からだ)は立体感を失う/船田愛子
禽獣の足音とだえがちになりもういないひとを呼ぶ母の声/佐々木葉
西口の開発がまだ終わらない街の誰かの歯が生えそろう/豆川はつみ
泣きながら玉ねぎ切れば玉ねぎで泣いたみたいに見えて 冬晴れ/三上麦
Are We the World? -Yes, We Are the World.(常に傾いている)/千百十番
革椅子に喪服を脱がず沈みこむ黒と黒との境がとける/森井翔太
傘を地に触れさせたまま歩き出し手のひらで知る芝のやさしさ/小池ひろみ
( 会員限定詠草があります)
- このページに掲載の歌稿は、作者の許可のもとで掲載しています。
- 転載などを希望される場合には、京大短歌会のメールアドレスあるいは「お問い合わせ」より連絡ください。作者の意向を確認し、その都度対応を決定してご返信いたします。